よちよち古書店主のまったりぶろぐ from 札幌
開業したての古書店主が、本とか、猫とか、その他色々語ります。なにせヒマですので。。。
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何もしない週末 彼女の願い事とは何か
2011/2/27

こんにちは。まぐです。
ご無沙汰をしております。

さて、今週末は、やや体調を崩したのと、「久々に何もしないですごしてみるかなぁ」ということで、ブックオフのセール情報も無視してぐだぐだしておりました。

なんだか週末にだらだらするのも久々です。まぁ人生全般をだらだらと怠惰に過ごしているので、別に特筆すべきことでもないような気もしますが。

よくよく考えてみると、本が好きで、本を生業にしようと思ったわけですが、本の商いを始めて以来、さっぱりまともな読書をしておりません。本末転倒です。

そんなわけで、この週末は本を読んでおりました。何を読もうか迷ったのですが、まぁ久々に春樹の短編でもまったりと楽しもう、ということになりました。

春樹の作品をお読みになったことがある方には、言うまでもないことかもしれませんが、彼の作品の中には、物語の最後に、ある種の謎を残したまま、読者をぽつんと置き去りにしてしまうというものがあります。正確にいえば、往々にしてそのようなことがあります。

それが気持ち良かったり、読者に何かを投げかけたりするわけで、ある種の魅力の一つを構成しているような気がします。

それでもです。それでもどうしても気になることがあるんです。
「バースデイ・ガール」という短編があります。

(以下、ネタばれですので、未読の方はご注意ください)

話としましては、次のような感じです。

僕と彼女が、彼女の20歳の誕生日に起こったことについて話をしている。
その日彼女はレストランでアルバイトをしていた。そのレストランでは、毎日午後8時ちょうどにマネージャが、レストランが入るビルの6階に住む(あるいは事務所を持つ)オーナーのところに夕食を運んでゆくことになっていた。食事は必ずチキン。必要なことは「チキンであること」。
その日、マネージャーが急に腹痛を訴え病院へ行くことになり、彼女にオーナーへの食事のサーブの仕事が任された。
彼女が食事を持ってゆくと、オーナーと少し話をすることに。そこでその日が彼女の誕生日であることが話題に上る。
そこでオーナーがお祝いの言葉をかけるとともに、プレゼントとして「もし願い事があるとすれば、ひとつだけかなえてあげ」るという。その願いはどんな願いでもかまわないという。そこで彼女は願いごとをひとつした。そしてオーナーはひとしきり集中し、勢いよく手のひらをあわせると、願いはかなえられたという。

当然、その願いがどのようなものであったのかは最後まで明かされない。
その願いがかなえられたかどうかは、「イエスであり、ノオね」。
そしてその願い事を選んだことを後悔しているかいないかは、はっきりとは解答されない。
少なくともその願い事は、きれいになりたいとか、金持ちになりたいといった類の願いではないとのこと。オーナーによれば「君のような年頃の女の子にしては、一風変わった願いのように見える」。
その後彼女は一度もオーナーとは会っていない。

そして、彼女は欠落感のようなものを抱えている(←おいらの勝手な解釈。抱えているように見える)。

春樹の短編としてはよくあるパターンと言えばそれまでなのですが、おいら、この願いが何なのか、無性に気になります。
気になりませんか?

「お前の下手な要約じゃ、全然気になんねぇよ」という声が聞こえそうですが、まぁ確かにその通り。
ぜひ、ご一読くださいませ。読めばきっと気になるはず。

あるいは、「それ知ってます。春樹から聞きました」という奇跡のような方がいらっしゃいましたら是非ご一報くださいませ。

この謎とは別の話ですが、おいらは、この短編の中で、オーナーが彼女にかけた祝福の言葉が大好きです。

「誕生日おめでとう。(中略)君の人生が実りのある豊かななものであるように。なにものもそこに暗い影を落とすことのないように」

なんだかとても素敵です。
20歳の誕生日の人に出会うことは(特に年をとってくると)なかなかないのですが、自分よりも若い人が誕生日を迎えた時には、おいらはこの言葉を贈るようにしています。
もちろん、出典を明かして。

気になる方はぜひご一読くださいませ。
↓「バースデイ・ガール」はこのあたりに入っています。
バースデイ・ストーリーズバースデイ・ストーリーズ
(2002/12/07)
レイモンド・カーヴァー、ポール・セロー 他

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めくらやなぎと眠る女めくらやなぎと眠る女
(2009/11/27)
村上春樹

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本日はここまで。


売れると思っていませんでした。。。

↓よろしくおねがいしまっす。
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Author:まぐ
古書店GREEN FIELD BOOKS 店主のまぐです。2011年サラリーマン生活に別れを告げ、古物商免許を取って古書店主になりました。よちよち歩きでやっております。
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第101020001542号



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